コロリアージュ塗り絵作家の制作風景

おすすめ大人の塗り絵

コロリアージュの心地よさの秘密は、バランスのいい〇〇の組み合わせ

 

ここ数年、大人の塗り絵の再ブームで、細密な絵柄のコロリアージュのぬりえが、主婦や幅の広い女性の間で注目されています。

ネットや大手書店の塗り絵コーナーでも、各出版社からコロリアージュの塗り絵が多数並び、本棚を賑わせています。

そんなコロリアージュの塗り絵の中で、特に目に留まった1冊が『ひみつの花園』でした。

 

本をめくると、塗り絵はペンで描かれた細密な花園で、神秘的で美しい風景や模様がいくつも広がり、色を塗ると自分だけの花園が完成する、という大人の塗り絵です。

これ、ペン画の作品として眺めているだけでもかなり癒されます。

 

そんな癒される理由はどこにあるのでしょうか?

これがわかれば色を塗る楽しみが増しますし、気分も潤います。

 

ということで、今回はコロリアージュの塗り絵作家にスポットを当てたいと思います。

 

『ひみつの花園』の絵を描いた著者は、ジョハンナ・バスフォードさん というイギリス・スコットランドのイラストレーターです。

鉛筆とペンを使った手描きのモノクロな細密画を描く作家で、初めて本を開いたとき、その繊細な作風にどこか装飾的な美しさを感じました。

そんなわけで、自分としては〝コロリアージュの塗り絵〟といえばジョハンナ・バスフォードさん、っていう印象が強くて、彼女の描く繊細な絵にもとても魅力を感じました。

シルクスクリーンやテキスタイルを美術学校で学び、そのスタイルがそのまま植物や生き物、模様をモチーフとなり、塗り絵で表現されています。

紙の塗り絵というより、どこかテキスタイル的な装飾模様に感じる作風で、ペンによる手描きの白と黒の世界で、繊細な美しい作品を作り出しています。

この繊細な線で描かれたひとつひとつの小さなモチーフが、個として独立しながらも、全体として集合体を形作りひとつの作品に仕上がっています。

なんていいますか、個と全体がうまく調和していて、音楽に例えたら〝オーケストラのようで、それぞれの楽器特有の音色を引き出しながら全体で大きな曲を演奏している、みたいな流れを印象づけます。

それと、この本の紙面に対して個々の細密で細かい形とサイズが目にほどよく広がりまとまり、ページを開いてパッと見た時の全体の印象が心地いいと思いました。

塗り絵なのでどれも静止画なんですが、微妙に動きがあるような、ゆらいでいるような、振動しているような印象を受け、あるいは、あるポイントだけ揺らぎがあるようにも感じられ、その辺も目に心地いいのかな、とも思いました。

たぶんそう心地よく感じるのは、作品がデジタルによる線画作成ではなくて、ペンによる手描き作品だから、が理由のひとつかもしれません。

デジタルの作成だと、線に無駄がなくシャープすぎますが、手描きだと線が繊細でも、どこか微妙にぬくもりが感じられるし、それは見て伝わってきますよね。

それと、これも大切な要素ですが、絵の中に〝曲線〟が自然にたくさん描かれていますよね。

この辺も心地よさを感じる理由ではないかと思います。

 

それも〝バランスのいい曲線の組み合わせ〟です。

 

円も曲線ですが、花や植物やいきものなどの有機的なモチーフの中にある自由曲線が、絵全体の構図や流れなどで画面のいたるところに曲線の組み合わせが配置されています。

意図的に配置したバランスのいい自由曲線の組み合わせが、視覚的に心地さを誘い、画面に流れと品が生まれる。

たとえば、そんな視点で日常を見渡しますと、目に心地いいものがいくつもありますし、さらに意識すると何気ない日々の暮らしのアイテムや風景の中に、癒しやくつろぎを感じられるヒントがいくつもあると思いました。

そんな中でも曲線の流れは心地よさを誘うのではないでしょうか。

美術や芸術、工芸品の世界では、たとえばロココ調の調度品やアールヌーボーの作品がそれらにあたり、自然物の有機的な曲線の美しさを意図的に印象付けます。

それらに通じる印象を、コロリアージュの塗り絵『ひみつの花園』から感じました。

ジョハンナさんも子どもの頃、植物や動物がいる環境で育ったようで、絵を描くモチーフには恵まれていたようです。

 


動画で拝見、塗り絵作家の制作風景

では、そんなコロリアージュの塗り絵を描くジョハンナ・バスフォードさんて、どんな人なんでしょうか?

作家本人にも興味をもちましたが、塗り絵作品の描き方や画材、また制作風景にも興味をもちました。

どんな制作風景なのか、これを見てみたい。

幸い、YouTubeでジョハンナさんがアトリエや画材を紹介している動画がいくつもありましたので4つ紹介します。

 


■Johanna Basford – Lost Ocean – a studio sneak pee

Johanna Basford – Lost Ocean – a studio sneak peek

ここでは、コロリアージュ塗り絵本の第3弾『海の楽園』(Lost Ocean )のプロモーション動画を紹介します。ジョハンナさん自身が英語で解説しています。こちらも『ひみつの花園』同様に繊細な雰囲気や曲線が、海のいきものや風景で表現されています。描き方はペンシルで構図を決め下書きをして、専用ペンで紙を重ね下書きの線に沿って一気にペン画を描いています。

 


Lost Ocean – A Behind the Scenes Adult Colouring Book Tour!

Lost Ocean – A Behind the Scenes Adult Colouring Book Tour!

こちらも、ジョハンナさん自身が仕上がった『海の楽園』(Lost Ocean )を手に取り紹介しています。
話しっぷりを見ますと、とても素敵で陽気な人だなと感じられます。
手にしているLost Ocean の本は、日本で発売されているグラフィック社4の『海の楽園』とは仕様が違いますが、ネットではこの本が購入できます。
ここで注目したのが、ジョハンナさんが一瞬解説で手にした下書きの用紙の山です。
こんなふうに下書きを描くのかぁと、同じ作り手として興味をもちました。

 


■Studio Tour – Johanna Basford

Studio Tour – Johanna Basford

つぎに、スタジオツアーとして、自身のアトリエの制作環境を紹介しています。
これも興味津々です。

だってアトリエって訪問してみたいじゃないですか。
ホワイトで統一されたアトリエがとても素敵です。
画材の他に、Mac、タブレット、スキャナーが見えますね、仕上げたペン画をデータ化するためにフィニッシュで加工するんでしょうか。
ペン画の際は、ステッドラーのペンを専用で使用しているようです。
これにつられて、自分でも画材店で同じステッドラーのペンセットを購入してしまいました。
壁には下書きか、仕上げたペン画をいくつも貼っているようです。
このアトリエでコロリアージュのぬりえが制作されているのかと思うと、どこか親近感がもてます。

 


Colouring Tutorial : How to Colour a Seahorse

Colouring Tutorial : How to Colour a Seahorse

4つ目の動画は、『海の楽園』(Lost Ocean )の中の、シーホースのぬりえを、ジョハンナさんがカラーリングしている様子です。
シーホースのぬりえもなかなか魅力的な作品で、ここでも曲線の組み合わせが心地いいです。
色鉛筆の塗り方や色使いも心地いいですが、バックに流れているピアノのBGMが耳に心地よく、このあたりの印象も細密なコロリアージュとマッチしてお気に入りです。
配色のセンスもよく、フランスのセレブ達の間で人気が出た、というのもどこかうなづけます。
色鉛筆はステッドラー製でしょうか。

 


 

このようにYouTubeでは、ジョハンナさんが数多くコロリアージュ塗り絵を紹介しており、眺めているだけで塗り絵が楽しく感じますし、自分でもチャレンジしたくなります。

 

また、SNSのfacebookでもジョハンナさんのサイトがあります。

Johanna Basford
Johanna Basford - 「いいね!」208,183件 · 110人が話題にしています - I'm on a mission to make the world a happier and more creative place. I make books so you can make masterpiec...

ここでも積極的に本人が登場して解説などしてますが、本を購入した読者の色付けした塗り絵を数多く紹介していたりもします。
自分の手がけた塗り絵本で、世界中のファンが塗り絵を楽しんでくれて、色付けした作品をfacebookで送られてくるのは臨場感もあってたまらないでしょうね。
こういう細かな対応が、新作本づくりの意欲につながるのでしょうね。

 


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ジョハンナさんのコロリアージュ塗り絵

それでは、日本ではジョハンナさんの本は、どれくらい出版されているんでしょうか?

ちょっと調べてみました。












ジョハンナさんがペン画制作で使用している、ステッドラー製のペンセットです。自分でも購入してしまいました。描き心地はいいです。


 

コロリアージュ塗り絵の本は各社で数多く出版されていますが、ジョハンナさんのコロリアージュ塗り絵は、グラフィック社からシリーズで発売されています。

ネット(アマゾン等)では他社から英語版も出版されています。

コロリアージュ塗り絵でくつろぎたい方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

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