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■油性色鉛筆 塗り方講座:バラの塗り絵のコツをつかもう!

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画材別塗り方のコツ
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大人の塗り絵は、様々なタイプの作品で、また名画を見本として出版されています。

画材を使って塗り絵の塗り方を実際に順を追って紹介してみます。

画材の紹介でもふれましたが、塗り絵の塗り方は自由ですが、画材の特徴やちょっとした描くポイントや流れを知っておくと、もっと塗り絵を楽しめます。

油性色鉛筆は一般的にいう色鉛筆で、身近な文具店などで手に入る使いやすい画材です。

ワックスや油脂類等が配合され芯も硬く塗りやすいので、気軽に楽しみたい初心者に向いています。

色数は24色以上あれば、色を重ね塗りしたりして、ひととおりのタッチで塗絵を楽しめます。

ここでは、『大人が楽しむ塗絵(ルドゥテの花)』で紹介したバラの作品を参考に、油性色鉛筆で原画風の塗り方を紹介します。

ルドゥテの花
「キャベジローズ(西洋薔薇)」
ルドゥーテ

★塗り方の流れを見てみましょう

 
この塗り絵は、ルドゥテが出版した『バラ図譜』で数多く描いたバラ作品の傑作の一点です。
 
その美しい作品からはバラの芳香を感じさせる上品さがあります。
 

ここでは、『大人が楽しむ塗絵(ルドゥテの花)』で紹介したバラの作品を参考に、油性色鉛筆で原画風の塗り方を紹介します。

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描き方のポイント (油性色鉛筆の場合)

1

花びらを薄く塗る

幾重にも重なる花びらの形を見分けるように、赤い色で花の内側から順に一枚一枚丁寧に塗ります。

内側は濃淡を意識しながら、全体を一色の色で塗り、外側はやや薄めに形をつかむように塗りましょう。

濃淡をあげて塗る

形がつかめたら、引き続き濃淡をあげて塗り、色の濃さで花全体にボリュームをつけます。

この際も内側の濃い部分から塗ると花の形がとりやすく、徐々に外側へ色をうす目に花びらの丸みをつけます。

奥の小さい花は逆に、内側を薄目に外側を濃く塗ります。

葉全体を薄く塗る

葉には葉脈があるのでそれを生かして脈に沿って部分的に濃淡をつけていき、最初は下地を塗るように薄く塗ります。

色も始めは一色の緑色で葉の形や脈の流を確認するように塗っていくと葉の広がり方つかめます。

その際に濃淡の区切る点線に沿うと色の強弱がつきやすくなります。

色に幅をもたせる

一通り塗れたら色を変えて、濃淡の明るい箇所を黄緑色で塗ると、葉の色に幅が出てきます。

色の変化で画面が明るくなり、柔らかい印象を与えます。

原画を見ると部分的に葉や茎に黄緑色系の箇所があるので、葉の色の違いをここでつかんでおきましょう。

葉の濃淡をあげ塗る

仕上げに葉全体の濃淡をあげて、濃い緑色を葉脈沿って塗ります。

原画に色を近づけるように一枚一枚丁寧に塗っていきましょう。

ここではその途中経過ですが、濃淡をあげる前と後の色の差を見てください。

完成

原画をよく見るとそれぞれの葉の中央の葉脈の左右の葉に濃淡に違いがあります。

その辺りも色を塗る際に注意するとより原画に近づいた色合いになるでしょう。

バラの赤い花と緑との色の濃淡のバランスを見ながら塗りましょう。

部分的に葉に赤みをつけると画面に落ち着きが出てきます。

上記では原画風の塗り絵の塗り方の一例を紹介しました。

ちょっとアレンジして、自分の塗り絵作品を大胆にチャレンジしてみましょう!

大人の塗り絵のブームの火付け役は、バラの画家ルドゥーテの作品

ここで紹介したバラの塗り絵の原画は、画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの作品をモチーフにしています。

18世紀末から19世紀初頭に活躍したフランスの画家です。

彼は特に花を描くことで知られており、鮮やかな色彩と美しい構図、細部にまでこだわった精緻な線の描写が特徴です。

彼はフランスのマリー・アントワネットやジョゼフィーヌに宮廷画家としても活躍し仕えていました。

特にバラの版画作品で有名で、数多くのバラの種類を描いた版画シリーズを制作し、その多くは今日でも高く評価されています。

植物画をまとめた『バラ図譜』は有名で、当時の本の復刻にして現在でもネットで検索すると紹介されています。

美しい構図、鮮やかな色彩、細部にまでこだわった精緻な描写の点刻彫版多色刷りの銅版画が特徴で、フランスの庭園芸術や植物学の分野で大きな影響を与えました。

また、彼の作品は、現在でもコレクションや美術館などで見ることができ、高く評価されています。

以前、ルドゥーテのバラの版画作品を銀座のギャラリーで鑑賞したことがありましたが、作品の横に小さなルーペが置いてあり、それで作品を眺めると細い線画が何本も刻まれているのがわかりました。

銅版画の作品なので、ルーペで見ないと見落とすくらい繊細な線ですごく感心させられたのを覚えています。

 

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