大人の塗り絵ブームのきっかけは、この一冊から‥

おすすめ大人の塗り絵
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大人の趣味がひとつ増えたきっかけの一冊

 

今ではすっかり大人の趣味の一つとして定着した塗り絵ですが、大人の塗り絵がブームになったのは振り返ると2005年になります。

そのきっかけになった本が、河出書房から2005年4月に出版された『大人の塗り絵 美しい花編』でした。

本に収録されている見本の絵が、植物画で有名なピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの花の名画でした。

見本の絵と塗り絵を組み合わせたシンプルな構成のこの本は、自分の記憶では当時、瞬く間に部数を伸ばして、5月のGWの頃の新聞広告に8万部突破!と掲載されていたのを覚えています。

それが夏ころには10万部と、どんどん部数を伸ばして新聞広告での掲載も目立つようになり、他の出版社もその勢いに乗り、毎月のように一冊また冊と大人の塗り絵を出版するようになりました。

このあたりは、行きつけの大手書店で毎日のように本を確認していたので、店頭に新刊本が増えていき、大人の塗り絵コーナーが設けられて、あちこちの書店でもコーナーが出来ていったのをよく覚えています。

夏過ぎの秋頃から、メディアでも大人の塗り絵をニュースで報道し出して、「今、大人の塗り絵が密かなブームと紹介されて認知されるようになりました。

その頃、よく商品や企画のネーミングの中に、大人の〇〇‥ という言葉が使われはじめていました。

たとえばJR東日本の旅行プランの〝大人の休日倶楽部〟などです。

それを塗り絵でも、塗り絵は子供のするもの、から芸術作品鑑賞をしながら塗り絵で楽しむという発想で、大人の塗り絵のネーミングが広がったように思います。

そんなこともあり、河出書房でも第二弾、三弾と次々に塗り絵の本が出版され、また『大人の塗り絵 美しい花編』も版を重ねて18年の現在では45万部が出版されロングセラーとなり、今も読者を楽しませています。

一冊の本の出版がきっかげで広まった大人の塗り絵ブーム、ブームってこんな風に一気に起こるんだなぁというのを当時見てきてとても刺激になりました。

最近では、コロリアージュ塗り絵やスクラッチアートなど表現の幅が広がり、読者を楽しませています。

そんな、大人の塗り絵の魅力ってどこにあるんでしょうか?

大人の塗り絵の魅力はどこにあるのか?

大人の塗り絵をアマゾンで検索したら、検索結果が862件ヒットしました(2018年末)。

例えば河出書房の大人の塗り絵シリーズだけでも、毎年新刊本が出版され18年末で176タイトルありました、すごいですよね。

しかも河出さんサイトを拝見しますると大人の塗り絵クラブというのがありまして、自社の塗り絵本で数々の催し物が企画されて、日本中の愛読者に塗り絵の体験教室等が多数開催されて賑わっています。この辺の事情を考えても、塗り絵ってただ本を出版して読者に読んでもらう、というものとはやや違う傾向があるように思います。

 

大人の塗り絵クラブ
・大人の塗り絵コンテスト
・大人の塗り絵展覧会
・大人の塗り絵体験教室
・大人の塗り絵カルチャー教室
・コンテスト入賞、入選作品
・塗り方講座
・大人の塗り絵教室

 

こうした企画が、塗り絵ブームをブームで終わらせるのではなくて、そこから新しい大人の趣味の開拓とニーズをつかみ、塗り絵を通じて自分流に表現するチャレンジと楽しみ方が根付いていったのではないでしょうか。

塗り絵って、そもそも自分の好きな色や画材を使って色塗って、自分だけの美しい絵を完成させる。

やってみると、これがなかなか楽しいんだと思うんですよ。

自由で気軽に始められて、見本の絵をよく見ながら色を合わせれば美しい絵に近づくし、ちょっとアレンジしてみれば、見本とはガラッと違う雰囲気の絵にも仕上がる。

この驚きや面白さが、大人の塗り絵が出版される前までは、意外になかった気がするんです。

美術館で展示されたり美術書で紹介している名画を、鑑賞するだけでなく自分の好きなように色を塗れる塗り絵は、海外ではカラーリングブックとして出版されていたにせよ、日本ではなかったと思いますし、塗り絵ならではの発想です。

しかも、本は見本の絵と塗り方の紹介と塗り絵の組み合わせでシンプルで、そのシンプルさが各社でも採用されて塗り絵の本が出版され、いろいろと塗り絵をしたい読者を楽しませている。

 

塗り絵の魅力って、自分好みの色で美しい絵が塗れて、子どもから高齢者まで遊び感覚で楽しめるのがいいですよね。
元は名画なのに、簡単で始めやすい気軽るさで、部屋で静かに一人でも、家族や友達と一緒にワイワイ塗って楽しめるところもいいです。

 

リラックスしながら気分もリフレッシュしてまたチャレンジしたくなる、そんな繰り返しが結果として脳の活性化にもつながるのではないかと思いますが、いかがでしょう。

個人的には、脳の活性化というよりも、いきいき元気になる、の方が塗り絵っぽいと思います。

塗り絵をするのに塗り方のツールはないので、自分の好みに合わせた画材で色を選んで塗れば自分流のアレンジで楽しめますが、見本の絵のように美しく塗りたい時には塗り方のコツやポイントをつかめば、さらに楽しみも増してきます。

『大人の塗り絵 美しい花編』には、ルドゥーテの植物画(パンジー、アネモネ、スイートピー、野ばら、アイリス、朝顔、ラズベリー、赤いバラ、デイジー、バラ・アネモネ・クレマチス、ツバキ)が11点が収録されています。

大人の塗り絵ブームのきっかけになった一冊をチャレンジしてはいかがでしょうか。

 


大人の塗り絵―美しい花編
河出書房新社
¥1,058