大人の塗り絵は、様々なタイプの作品で、また名画を見本として出版されています。
画材を使って塗り絵の塗り方を実際に順を追って紹介してみます。
画材の紹介でもふれましたが、塗り絵の塗り方は自由ですが、画材の特徴やちょっとした描くポイントや流れを知っておくと、もっと塗り絵を楽しめます。
一般的に身近な文具店などで手に入る使いやすい画材です。
幼稚園や小学校低学年の授業で画用紙に絵を描く際などに使われる程、簡単に色が塗れます。
色数が24色以上あれば、そのまま色を塗ったり重ね塗りしたりして、いきいきした大胆な塗り方で塗絵を楽しめます。
ルドゥーテの花
「ひまわり」
ファン・ゴッホ作
★塗り方の流れを見てみましょう
この塗り絵は、印象派のファン・ゴッホが情熱的に描いたひまわり作品です。
力強い構図と強烈な黄色をふんだんに使って、数多くのひまわりが描かれました。
ここでは、『大人が楽しむ塗絵(西洋の名画)』で紹介した名画を参考に、クレヨンで原画風の塗り方を紹介します。
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描き方のポイント(クレヨンの場合)
1
花を塗る
中央のひまわりの花を、種の模様のように個々に塗ります。
暖色系の色で平均して塗ります。
クレヨンなので画面に明るい茶色をのせるように色を置き、丸い形を描きます。
2
花を塗る 2
オレンジ色も花の各所に塗り、画面に明るい雰囲気を作ります。
色は丁寧に塗りましょう。
3
花びらと壷を塗る
花びらは黄色で塗り、いきいきとしたひまわりの花にしていきます。
クレヨンだと多少線から色がはみ出る事もありますが、あまり気にせずに勢いでどんどん塗ります。
壷の上部も同じ色で塗りボリュームをつけます。
4
緑色を加える
茎やがく、花びらの一部に黄緑色や緑色を塗り、画面にメリハリをつけます。
オレンジ色、黄色、緑色の基調色で、画面に安定した色の配置とバランスが出てきます。
壷の下部は薄い黄色で塗りましょう。
5
濃淡をあげて塗る
さらに花を濃淡をあげて色を塗り、徐々に力強い塗りにします。
塗り方も色を押しつけるようにして、一度塗った場所にも重ね塗りして油絵風に仕上げていきます。
6
床を塗る
床面を均一にオレンジ色を塗ります。
画面いっぱいに同じ色を塗り、床の明るい面で上部の花のボリュームを支えるように動きある画面に安定感を作ります。
7
完成
バックにも均一な色で黄色を塗り、画面全体をいきいきした黄色でまとめます。
花の色合いをさらに強烈に印象づけるように、床面とバックとの色の配色でひまわりを引き立てます。
床とバックとの境界には青い線を塗り、動きの中にも効果的に安定感をつけます。
上記では原画風の塗り絵の塗り方の一例を紹介しました。
ちょっとアレンジして、自分の塗り絵作品を大胆にチャレンジしてみましょう!
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ゴッホのひまわりを塗ると元気になる!
ゴッホは画家としては約10年の活動で、版画、油絵、水彩画、素描やスケッチを合わせると2000枚以上の作品を残したと言われています。
そして、ゴッホと言えば「ひまわり」というくらい有名な代表作です。
その中で「ひまわり」の油絵の作品は7点シリーズとしてあります。
今回、塗り絵にした「ひまわり」の作品は、ロンドンのナショナル・ギャラリー所蔵の作品で1888年に制作した作品をモチーフにしています。
作品の色彩が黄色というより、黄金色に輝くように情熱的な作品で、塗り絵で塗っているとふつふつと元気が出てきます。
塗ってて思うのが、ゴッホの油絵は筆で絵の具を厚塗りで描いているので、これクレヨンの原色で描くとすごく相性がいいと思いました。
繊細な色鉛筆の塗り方とはまた違い、太いクレヨンでどんどん画面に色を塗っていくと、その大胆さがどこか子どもの頃を思い出します。
画用紙にクレヨンを握り伸び伸びと自由に描くと、すごく開放的な気分になれるのがクレヨンの塗り方の良さだなぁと思いました。
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