バッグ作りがどうして大人の塗り絵と関係あるの?
ショルダーバッグをDIYしてそろそろ3年目を迎えます。
冬の季節になると、黒いジャケットに斜めにかけて使用してます。
黒とブラウンの組み合わせファッション、これが渋くてなかなかよいのです。
生地は帆布で丈夫なので、型崩れせずに毎日使えてます。
↓こんなバッグ、作りたかったんですよ!
作品名:『4 Enjoy Bag アステカ』
日頃、平面の紙媒体の作品だけじゃなく、日常生活で使える実用的なアイテムをデザインして自作するのが好きでして、ほとんど趣味やライフワークになってます。
自作、モノづくり、DIY ‥これらは僕のためにある言葉かもしれませんねぇ。
ショルダーバッグと大人の塗り絵、一見まったく関連しないように思えますが、塗り絵的視点でみれば、どちらも共通する創作活動でつながるんです。
ショルダーバッグは、作ってみたいアイテムでしたが、その作りたい気持ちを突き動かしたのが、幾何学模様の生地です。
画像に映っている、四角、三角、直線、ギザギザ、渦巻グルグル模様とシンプルな4色の色使いの生地。
これらの基本的な図形の構成と色彩の配色、もうこれだけでもクレヨンで塗りたい塗り絵になります。
この生地は印刷ではなくて、厚手の生地でゴブラン織りという織物です。
端切れの生地でしたが、この生地を生地屋で見つけたとき、コレコレ!と感じました。
図形の組み合わせと厚手の織物の均一な折り目の糸の荒さが、太古の時代から振動するエネルギーがたえず躍動的に波打っているイメージに感じられ、ぜひバッグの表面で採用したいと思いました。
バッグにすれば、日頃愛用できるし、平面の紙の作品とは違い、身に着けることもできて外出もできる。
疲れた時でも、身近にあれば疲れを癒す、というより、創造的エネルギーを放出してそれがバリアになり、創作意欲を維持する装置にもなる。
そんな装置としてのファブリック作品を身に着けられる楽しさにワクワクしました。
その模様の生地を生かすバッグ本体の生地で、帆布の茶と黒を選びました。
ショルダーバックのメイキング、ミシンでソーイングは楽しい
まずは、ラフスケッチで、バックのイメージを描きました。
ほぼイメージ通りの仕上がりになりましたが、ひもの長さをどれくらいにするかが一番難しかったです。
肩にかける際に斜めにかけた時、どこまで伸ばすか、マックスの長さと余裕で残す長さをどれくらいキープさせればいいか何度も検討しました。
それと、模様の生地の色彩に対して、本体の配色のバランスやまた服装との統一感も考慮しました。
このあたりの色彩のバランス感覚は、紙の紙面や立体的なファブリックでも共通するので、塗り絵が生地やバッグになって配色をしてるようです。
バッグの名前はアステカにしました。
この模様をみたときにその印象がアステカ文明のイメージが浮かんだんです。
古代の人々が身にまとっていた生地の柄っぽく感じたんですよねぇ。
四角、三角、円の基本図形って時代を越えてますよね。
太古の昔も今も遠い未来も、この図形はいつまでもこの図形として定義づけられあり続けるので普遍的な形はすごいです。
それが一枚の生地の中に表現されている。
こういう基本図形の組み合わせの塗り絵を塗れば、創作意欲が高まっていくかもしれません。
バッグなので、実際に使いやすくなければいけないので、幾何学模様を活かした個性的デザインで、かつ実用的なバッグを作ることを心がけました。
中に入れるものに合わせて、仕切りやポケットをいくつ作るか、バッグを仕立て組み合わせる順番なども考えながら仕上げていきます。
仕上げる際に、ミシンはかかせません。
ただ古いタイプなので、帆布など厚手の布地の縫い合わせにはパワー不足で苦労しました。
でも、ミシンの作業って好きなんですよね。
本格的にジューキのミシンを使用したいです。
紙ならテープやノリで紙どうし貼り付けますが、生地だと糸で縫い合わせるじゃないですか。
ミシンはそんな生地どうしを貼り合わせる道具なので面白いです。
また布との貼り合わせのガイドには待ち針が欠かせません。
ま、まさか待ち針なんて、ふだん生活している中で使うことはないとだろうと思ってましたが、この道具がないと仮止めができません。
使ってみて、こんなに待ち針が便利なもとだとは思いませんでしたよ。
でもファブリックのソーイングする際は必需品です。
模様の生地がまだ残っていたので、翌年の春に、春用トートバッグも作ってみました。
A4サイズの雑誌が入るサイズです。
肩掛けのひもの幅を太くして、模様が目立つように仕上げました。
バッグの側面とひもをつなげて、ぐるりと模様がつながり模様の印象が残るように仕上げました。
トートバッグは模様と紺色の生地とのコントラストで格調的で落ち着いたイメージにしました。
それでいて個性的な印象があります。
バッグにも塗り絵的なものがありまして、バッグの型に対し配色も考え仕上がりの状態をイメージしながら作っていくところに面白味があります。
それでいて、身に着けられるグッズなので、塗り絵でも仕上がったら身に着けられるようになればいいと思います。
身に着けられる塗り絵、でしょうか。
それよりも、ラフスケッチの段階でで何枚も描くので、そちらが塗り絵的かもしれませんけどね。
頭でイメージしていたものが、手間暇かけて実際に形になり日頃使えるものを作る創作活動、こういうモノづくりは楽しいですし、作ること自体がそもそもジャンルを超えて塗り絵的に感じられます。
です。