大人の塗り絵は、様々なタイプの作品で、また名画を見本として出版されています。
画材を使って塗り絵の塗り方を実際に順を追って紹介してみます。
画材の紹介でもふれましたが、塗り絵の塗り方は自由ですが、画材の特徴やちょっとした描くポイントや流れを知っておくと、もっと塗り
絵を楽しめます。
一般的なチューブタイプのものと固形タイプとがあります。
パレット上で絵の具を混ぜて塗りたい色を作り、水を含ませ色の濃淡を決めます。
塗る面に合わせて筆を使い分けて、ぼかしや重ね塗りで透明感ある作品に仕上げることができます。
西洋の名画
「りんごとオレンジ」
セザンヌ作
★塗り方の流れを見てみましょう
この塗り絵は、印象派の先駆者セザンヌが描いた作品の中から一点を塗り絵にしました。
何気ない日常の中にある静物から本質を画面に再構成という視点から描いた作品です。
ここでは、絵の具で原画風に塗ったらどうなるか、その塗り方を紹介します。
描き方のポイント (透明水彩絵の具の場合)
1
リンゴとオレンジを塗る
画面中央の果物を中心に塗ります。
暖色系も初めはオレンジ色を筆で塗り、乾いたら濃いオレンジ色を面を分割する様に塗ります。
次に赤色を塗り、と段階的に濃淡を淡い色から濃い色にあげて丸い形を整えていきます。
2
テーブルクロスを塗る
次にテーブルクロスや水差し、皿を塗ります。
原画をよく見て、ひだやシワの濃淡を重ね塗りして徐々に濃さをあげます。
色はやや黄色味ある淡い黄土色でクロス全体を塗ります。
線画にはしわの区切り線があるのでそれに沿って塗ると、濃淡の形をとり易いでしょう。
3
テーブルの足元を塗る
テーブルの足元を塗り、画面を下から中央へ引き締めます。
水差しの模様も塗って画面中央に色の統一感を図ります。
またクロスのひだやしわ、皿の陰影を入れてメリハリをつけます。
4
バックの模様を塗る
バックは複雑な模様と色なので、同系色の模様を選んでどこに塗るかその場所と形をつかみます。
手前のりんごやオレンジの色が弱わまらないように最初は暖色系の色を薄目に塗ります。
次に、色にボリュームを出し、徐々に色数を増やします。
5
同じを薄く塗る
画面の各所に深緑色を塗ることで、暖色系との間に色のバランスをとります。
画面の色合いを落ち着いて安定した構図を作ります。
原画をよく見て緑色の配置を決めましょう。
6
完成
バックもそれぞれ一通り塗れたら、再度りんごとオレンジの濃淡を上げ気味に色を重ね塗りします。
画面中央も鮮やかに引き立たせます。
それに合わせテーブルの足元の陰影なども濃く塗り画面全体にメリハリをつけます。
また右側奥のバックも同様に色を濃く塗り、引き締まった構図に仕上げます。
上記では原画風の塗り絵の塗り方の一例を紹介しました。
ちょっとアレンジして、自分の塗り絵作品を大胆にチャレンジしてみましょう!
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