『花のスクラッチアート ルドゥーテの薔薇』をスクラッチしてみた
前回の記事(今話題のスクラッチアートにスポットを当ててみる!)で紹介して、やってみたかった1つが、『花のスクラッチアート ルドゥーテの薔薇』でした。
今回、スクラッチアートを初体験しましたので、それを解説していきます。
『花のスクラッチアート ルドゥーテの薔薇』はこの時期の新刊本で、大手書店の塗り絵コーナーで平積みされてました。
表紙が美しかったので行くたびに気になっていたんです。
スクラッチアートの初体験はまずはこれでしょ、と心に決めて、といいますか、ルドゥーテの花の塗り絵は、以前、大人の塗り絵で本を出版させてもらったこともあり、塗り絵とスクラッチ、どこがどう違うのかを同じモチーフで体験してみたかったのです。
自分では密かに、大人の塗り絵 VS スクラッチアート みたいな感じで熱いチャレンジ魂に火が付いていたのでした。
最初に
●初心者でも簡単に始められて、遊び心で楽しめる。
●完成には4~5時間程度。
●削り始めて慣れてくるまでは、焦らずにゆっくり削った方がいい。
削り間違えるとはみ出したままになり、元に戻せないので丁寧に削る。
●ペン先の使い方は、細い線はペン先で、広い面はペン先の左右のハラを使い、ペンの持ち方を倒し気味にすると幅広く削れる。
●シートも削る場所によって、削りやすい様にシートを回したり角度を変えたりしながら削った方がスムーズに削れる。
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というわけで、さっそく始めました。
正直、この光沢がかったパッケージの美しさが目にとまったんですよね。
この花のリースの作品を見てるだけでも癒されます。
大人の塗り絵の本でもこの花のリースを線画に描いたので、思い入れがあります。
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裏面には各作品が紹介されています。
作品はスクラッチシートで6点、どれもルドゥーテの薔薇の絵で、左がスクラッチする前と右に削った時の参考例が紹介されてます。
それに専用ペンが1本ついて、価格は 1500円+税 です。
価格は各社どのスクラッチアートの本も1500円前後程度でしょうか。
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今回は、6番目に紹介しているバラのリースにチャレンジです。
スクラッチシートは、それぞれ厚紙状のシートで表面に黒いスクラッチの被膜と花の線画が印刷されています。
その線画を専用ペンでなぞるように削っていきます。
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で、この専用ペンですが、おそらくですが、各社によって微妙にペン先のつくりが違うと思います。
この本の場合は、写真のような小さな先がとがった金属状のスプーン型みたいで、ペンの先と左右のハラの部分で線や面を削っていきます。
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シートの線や面をペンでゆっくりなぞり削っていきます。
最初はどの程度の筆圧で削れば削りやすいか安定しませんが、慣れてくると徐々にシートの削りやすい筆圧がつかめてくるので、その感触を見極める様に削っていきます。
削って下から表れてくる面は、このシートの場合、削りやすい様に光沢でツルツルしており、筆圧が強く削りすぎたりして面を傷つけないように注意します。
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どんどん削っていくと、表面のシートの削りカスがたまるので、ときおりティッシュなどでシートの削りカスをふき取りましょう。
ふき取る際は、シートの表面をこすり過ぎないように注意してください。
シートの面が半光沢化してちょっと目立ちますので。
シート面も意外にデリケートなので、鋭利なものがこすれると削れて、場所により削れた箇所が目立ちます。
ですのでティッシュや用紙などをシートにあてがいながら手を置いて、シートの扱いには気を配りましょう。
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これで、1時間半~2時間程度でしょうか。
慣れるまでゆっくりなので、コツをつかみながら進めていきます。
この作品の場合、葉がパターン化しているので、後半の削りは作業がテンポよくサクサク早めに進み、形も見えてくるので楽しさも増してきました。
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フィニッシュで、中央の文字を削りました。
下の面からレインボー色のカラフルな色合いが浮かんできて、作品らしくなりました。
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これで完成です。
ですが、この削り方はパッケージに合わせた一例ですので、花びらはすべて削っていいし、葉もリンカクではなく、ところどころ面になるように好みに合わせて自由に削ってみてください。
スクラッチアートを体験してみた感想
スクラッチアートはとても簡単で初心者でもむずかしくなく、子どもから大人や年配の方まで、幅広い層で楽しめる、けずるお絵かきだと思いました。
削りながら思い出したのが、子どもの頃の遊びや図画工作の時間で、クレヨンを色別に画用紙に塗り表面にクレヨンの黒を一面に塗って、ペン先で黒い面を削りながら描いていくと、色の下から、鮮やかな色が出てきて黒とカラフルな色の線画の作品を作ったのを思い出しました。
今回のルドゥーテの薔薇の作品は、作品が着色されてそこにレインボーな色合いを付け加えた下絵ですが、他のスクラッチアートでは、キラキラした金や銀や、ホログラム系のものが出てくるものもあります。
対象にする絵柄で、下絵の色付けにも工夫がされて、線に合わせて削るだけで簡単に表現できるので、色を選んで塗る大人の塗り絵とはまた別に、気軽に取りかかれて楽しめるジャンルだと思いました。
何といっても、黒い画面が特徴的でそこに色が美しく浮かび上がる世界観は、大人の塗り絵が昼の部だとしたら、スクラッチアートは夜の部、かなぁと勝手に思います。
色のついた線画は、面を塗る塗り絵とはまた一味違う美しさと上品さがあります。
モチーフを変えれば、まだまだスクラッチアートの世界は広がるのではないでしょうか。
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